キーツの世界

エズラ・ジャック・キーツといえば、『ゆきのひ』に代表される

黒人少年の豊かな感性と成長を描いたピーターシリーズだけだと思っていました。

『ピーターのいす』  偕成社 1969発行

『ピーターのくちぶえ』 偕成社 1974発行

 2冊とも 作・絵 エズラ・J・キーツ 訳・木島始 


いつまでも庇護されるだけの小さい子どものままではない。

子どもは様々な出来事を乗り越えて、大人になってゆく。

その成長を美しい絵と、愛情のこもった文章で温かく見守っている気にさせてくれる名作です。


そんなキーツが、晩年に動物の出てくる絵本をいくつか出しているのを知ったのは、この絵本の表紙に魅かれてからです。

古書店さんのネコ特集で見つけたのですが、最初はキーツの作品と気づかず。

もの言いたげなネコの表情と、絶対踊らないだろうなーと思ってしまう犬の様子(〃艸〃)

滑稽な感じに魅かれてついポチッとw

中には文章はほとんどなく、ページごとに違う国の踊りが民族衣装と共に描かれていて、面白い!と思いました。ワンちゃんも楽しそうに踊っていますw


絵本が教えてくれることのひとつに、「多様性」があると思います。

世界にはどんな人がいて、どんな暮らしをしているか。

人だけではなく、生物全てにも言えること。

海外の絵本を読めば、日本にいても様々な暮らしを垣間見ることができます。

幼い人たちに、こんな絵本で感性を養ってほしいなぁと思いました。

コトエホン

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