誠実なウソ

本日は絵本セラピー。

読み合いっこ用に持って行ったのは、この本。


『アナベルとふしぎなけいと』 あすなろ書房 2012年刊

マック・バーネット 文 ジョン・クラッセン 絵 なかがわちひろ 訳

図書館でみつけて、「ジョン・クラッセンって人間も描くんだ~」と興味を持ち読んでみました。そしたら、深かった。

物語としても十分面白いのだけど、あえて大人読みをするならば、きっと毛糸は『幸せ』を象徴しているのかも。

王子が、アナベルが幸せになれないようにかけた呪いが効かなかったのは、王子にとっての幸せとアナベルにとっての幸せが全く違うものだったからかも。

アナベルが幸せをそれぞれの人に合うように分けてあげたから、たくさんの人が幸せになり、アナベルも幸せになったのかも。

かもかもばかりですが、そういう推測ができる本は、面白い本です。


作者のマック・バーネットさん。何気にネットで検索してみました。すると講演の様子がUPされてました。それを聞いたら、素晴らしかった。

自分は子どもにうそをつく仕事をしている。それは、誠実なウソだ、と。。。


誠実なうそで子どもたちを現実と空想の狭間へ誘う物語を

たくさん伝えていきたいと思いました。


コトエホン

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