だるまちゃん♪
かこさとしさんの『未来のだるまちゃんへ』文春文庫
を読みました。
工学博士の加古さんが、紆余曲折を経て絵本を描くようになったいきさつや、子どもたちへの思いが丁寧につづられています。
敗戦で大人たちの言うことが一転し、大人は信用ならない。信じられるのは未来を担う子どもたちだけだと、子どもの世界へのめりこんでゆきます。
子どもたちへ弟子入りするというスタンスで彼らと学び、遊び、楽しむことをずっと続けていく・・・。
その謙虚な気持ちが、加古さんの気取らない、楽しい絵本の原点になっているのかな。
加古さんの作品では、『どろぼうがっこう』偕成社 1973年刊が好きです。
これは子どものころに読んでもらった本で、大人になってから探して買い求めた本でもあります。なんせ、愉快!!
『だるまちゃんとてんぐちゃん』福音館書店 1967年刊
も、子どものころに読んでもらいました。
大人になってから、「だるまどん(父)は過保護すぎる!!」という意見があることを知り、驚きました…。
そんな父をものともせず、自分でほしいものを作り出すだるまちゃんが、子どもたちは好きなんだと思いますよ。大人よりもすごいって思えるよね♪
作家の思いや人となりを知ると、作品に対する読み方も変わってきますね。
かこさんの他の作品も読んでみよう~♥
0コメント