不思議な雰囲気
表紙から漂う不思議な雰囲気に魅かれて手に取った本。
『あさがくるまえに』 岩波書店
ジョイス・シドマン 文 べス・クロムス 絵
さくまゆみこ 訳 2017年12月刊
願えば、叶う。声に出せば。
女の子はお母さんがフライトの仕事に行くのを寂しいと感じています。
雪が積もって、飛行機は飛べなくなればいいのに。
そうすればお母さんは戻ってくるかも。
スクラッチボードと水彩を組み合わせたという不思議な絵と、それに添えられた詩のような、決して雄弁でない文章が想像を掻き立てます。
朝が来る前に世の中が一変している、そんなふうに願いが叶うととても嬉しいでしょうね。
ちなみに見返しは
こんな感じ。版画のような、でもやわらかい絵で不思議だなという印象です。
噛めば噛むほど味の出る絵本かも。
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